今日のシンクロニティ「奥の細道」の旅 82 あすの月雨占なはんひなが嶽
本日二〇一四年九月二十七日(当年の陰暦では九月四日)
元禄二年八月 十四日
はグレゴリオ暦では
一六八九年九月二十七日
【その一】宿泊地や旅程からの厳密な比定ではないものの、句意から、この十四日の句と採っておく。
ひなが嶽
あすの月雨占なはんひなが嶽
[やぶちゃん注:「荊口句帳」。
「ひなが嶽」は前に注した「比那が嵩」で霊山日野山(ひのさん)のこと(現在の福井県越前市と南条郡南越前町、武生の南東に聳える)。その霊験あらたかな山の頂きにかかる雲を以って明日名月の晴雨を占おうというのであるが、芭蕉が「雨」と詠み込んでしまったことは、これ、悪しき言挙げとなってしまった。]
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