今日のシンクロニティ「奥の細道」の旅 91 浪の間や小貝にまじる萩の塵
本日二〇一四年九月二十九日(当年の陰暦では九月六日)
元禄二年八月 十六日
はグレゴリオ暦では
一六八九年九月二十九日
【その三】同じく、いろの浜本隆寺での句。「奥の細道」の同段に次の「寂しさや」句の後に収録された。
ますほの小貝ひろはんと、種(いろ)の
島に舟のり出(いで)たり。法花寺(ほ
つけでら)にあがりて酒のむ
浪の間(ま)や小貝にまじる萩の塵
[やぶちゃん注:「類柑子」(其角著・宝永四(一七〇七)年跋)から。「種の島」の「島」はママ。
私は「塵」は芭蕉自身だと思う。誰もそうは言っていないけれども、それは老残の彼である……されど……花は残るべし……だ。……]
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