ゲリラの語源その他
「ゲリラ豪雨」という言葉が気になって調べてみた……
ゲリラ(英語: guerrilla )は独立した武装集団によって行われる不正規戦をいうが、現在ではそれに参加する者或いはその団体を指すことが多い。ナポレオンが1808年にイベリア半島に出兵した際、スペイン軍やスペインの農民たちは各地で抵抗、ナポレオン軍を5年にわたって半島に釘付けにした。この半島戦争はナポレオンのヨーロッパ征服を初めて中断させ、ひいてはナポレオン退位(1814)に繋がる予想外の政治的収穫を挙げたことから、スペイン語で「土匪(どひ:土着民で武装して集団となって略奪・暴行を行う賊集団。)式の小戦闘」を意味する「ゲリリャ」( guerilla 〉という言葉が広く普及、転じてそうした待伏せ攻撃などの遊撃戦闘行為を行う者のことも「ゲリラ」と呼ぶようになった(ここまでは主に平凡社「世界大百科事典」に拠る)。ウィキの「ゲリラ」には「ゲリーリャ」guerrilla = guerra(戦争)+-illa (縮小辞)で「小さな戦争」を意味するスペイン語の単語とある。なお、スペイン語で普通規模の戦争は「ゲラ」( guerra )という(ここはネットの「語源由来辞典」)。但し、戦術としてのゲリラ戦はこの語が生まれる以前の古代(例えば「孫子」)から存在していた(主にウィキ)。「ゲリラ」の本邦での使用は昭和に入ってから(「語源由来辞典」)で、「ゲリラ豪雨」は2008年の流行語大賞にランクインしているが、使用例は意外に古く、例えば「読売新聞」では、1969年8月の夕刊社会面での「新潟県中部上空には、ゲリラ豪雨の黒雲が不気味に広がっている」という使用が最初とある。無論、この「ゲリラ豪雨」は一般の気象用語ではなく、正しくは「局所的大雨」「局所豪雨」と言う(以上は『調べてみると結構深い「ゲリラ豪雨」という言葉の意味』に拠る)。
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