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2014/09/29

生物學講話 丘淺次郎 第十一章 雌雄の別 四 外觀の別 (2)

 これに反して、鹿の角、獅子の鬣の如きは直接には生殖作用と關係せず、たゞ雌を奪ひ合ふための爭鬪の具として、または威巖を整へるための一種の裝飾として役に立つだけである。人間の鬚なども同じ組に屬する。かやうな性質の雌雄の相違は獸類には割合に少いが、鳥類や昆蟲類等には極めて普通で、且つ隨分著しいものがある。雞・「くじやく」が詩雄によつて形が違ひ、「きじ」・「錦雞」・鴨・「をしどり」などが雌雄によつて毛色の違ふことは、誰も知つて居るが、「大るり」と名づける「もず」に形の似た鳥は、雄は全身美しい瑠璃色、雌は全身茶色であるから、初めてその標本を見た西洋の學者は、雌雄を別の種類と考へ、各に學名を附けた。その他にも殆ど同一種とは思へぬ程に雌雄の異なる鳥類は澤山あつて、ニューギニヤに産する有名な極樂鳥のごときも、雄には實に美麗な白茶色の長い羽毛が總の形に兩翼から垂れて居るが、雌にはこのやうなものが全くないから、見た所がまるで違ふ。

[やぶちゃん注:「鬣」「たてがみ」と読む。

「大るり」スズメ目ヒタキ科オオルリ Cyanoptila cyanomelana ウィキの「オオルリ」によれば、『日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。高い木の上で朗らかにさえずる。姿も囀りも美しい』。全長約十六センチメートル、翼開長は約二十七 センチメートルで、『雄の背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑がある。喉、顔は黒で腹は白い。雌は頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉と腹は白い。胸と脇が褐色。 また、雄が美しい色彩になるには』二~三年を『要すると考えられ、若鳥時代の雄の羽色は雌の羽色と似た茶褐色で、背面の一部と風切羽及び尾羽に青色が表れているだけである。雌はキビタキの雌やコサメビタキなどに似ている』。『コルリ、ルリビタキなど共に、「青い鳥」御三家の一つである』とある。雌雄の違いもリンク先で見られる。

「極樂鳥」スズメ目スズメ亜目カラス上科フウチョウ科 Paradisaeidae に属する鳥類の通称。和名は「風鳥」で「極楽鳥」「ゴクラクチョウ」という別名の方で人口に膾炙するが、これは英名の“Bird-of-Paradise”を和訳したもので、正式な和名としては採用されていない。ウィキの「フウチョウ科によれば、『オーストラリア区の熱帯に生息し、特にニューギニア島には多数の固有種が生息する。雄の成鳥が美しい飾り羽を持ち、繁殖期に多彩な求愛ダンスを踊ることで知られる。雌の成鳥は地味な外見をしている』。十六世紀、『ヨーロッパに初めてオオフウチョウがもたらされた時各個体は交易用に足を切り落とされた状態で運ばれていた。そのため、この鳥は一生枝にとまらず、風にのって飛んでいる bird of paradise (天国の鳥)と考えられた。また、昔風をえさにしていたとされることから「風鳥」と名づけられた』とある。雌雄の違いはこちらの絵を。]

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