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2014/10/15

甲子夜話卷之一 13 備中佛祖十二天の版木に御朱印を下されし事

13 備中佛祖十二天の版木に御朱印を下されし事

神祖の御鴻勳偉蹟は申迄もなし。瑣議末事に至るまで御手の屆たること、不可思議とも申べきことども多し。又其中に毎事變化不測にして、人意の表に出ること多々なり。甚しきは御好事と申奉るべき程のこともあり。其一は、備中國佛祖寺と云に、弘法大師唐國將來の十二天の像あり。木版に彼像を彫たるものゝ由。佛祖寺の有さまを聞に、かの十二枚の版を長持に納め、それに葵の御紋あり。是を佛殿の正面に置き、別に本尊と云ものなく、其長持に莊嚴供養す。是は彼十二天の板木に御朱印を下され、後の取扱方まで、仰付られしとぞ聞へし。

■やぶちゃんの呟き

「備中國佛祖寺」現在の徳島県鳴門市大麻町板東にある真言宗竺和山(じくわさん)一乗院霊山寺(りょうぜんじ)。現在は釈迦如来を本尊とし、四国八十八箇所霊場の第一番札所として知られる。参照したウィキの「霊山寺(鳴門市)によれば、『寺伝によれば奈良時代、天平年間』(七二九年~七四九年)に聖武天皇の勅願によって行基によって開創されたとする。弘仁六(八一五)年には弘法大師空海がここを訪れて二十一日間留まって修行したとされ、『その際、天竺(インド)の霊鷲山で釈迦が仏法を説いている姿に似た様子を感得し天竺の霊山である霊鷲山を日本、すなわち和の国に移すとの意味から竺和山霊山寺と名付け第一番札所としたという。本尊の釈迦如来は空海作の伝承を有し、左手に玉を持った坐像である』。『室町時代には三好氏の庇護を受けており、七堂伽藍の並ぶ大寺院として阿波三大坊の一つであったが、天正年間』(一六七三年~一六九三年)に『長宗我部元親の兵火に焼かれた。その後徳島藩主蜂須賀光隆によって再興されたが明治時代の出火でまた多くの建物を失っ』ており、『本堂と多宝塔以外は近年の再建』とある。ウィキにはこの十二天(後注参照)像の版木の記載がないが、ネット上には別に「高野山真言宗備中寺院めぐり」からの引用とする情報があり、その中には、『本尊は釈迦如来像。乾漆座像で身丈七十五センチ。弘法大師の作と伝えられている。また、毘沙門天像も安置されている。弘法大師は、布教のため諸国を巡歴している時、大原村の柏(かやん)堂(霊山寺の麓辺り)より、東北を眺めたところ草樹うっそうとして遥かに紫雲たなびき、秀一麗の気を感じ、そこにあった萩の大木で釈迦如来を彫ったと伝えられている。また、その時、余った木で作ったといわれる十二天像版木も同寺の寺宝として伝わっている』と、やや異なる記載がある。

「十二天」仏教を守護する十二の天尊。四方・四維の八天、上・下の二天、日・月の二天のこと。八方を護る諸尊に天地日月を護る諸尊を加えたもの。帝釈天(東)・火天(南東)・閻魔天(南)・羅刹天(らせつてん・南西)・水天(西)・風天(北西)・毘沙門天(北)・伊舎那天(いしゃなてん・北東)、及び梵天(上)・地天(下)と日天・月天。

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