――芭蕉最期の枕邊にて―― 春立つとわらはも知るや飾り繩
春立つとわらはも知るや飾り繩
(はるたつとわらはもしるやかざりなは)
――寛文一一(一六七一)年――芭蕉二十七歳――
……ああ……そんな風に無心にうきうきした昔を……私も思い出して御座いまする……
[やぶちゃん注:「わらは」は「童」に注連縄の「藁」を掛けてまさに「かざり」込んである祝祭句である。]
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