今日の芭蕉シンクロニティ 白菊の目にたてゝ見る塵もなし
本日二〇一四年十一月 十四日(本年の陰暦では閏九月二十二日)
元禄七年 九月二十七日
はグレゴリオ暦では
一六九四年十一月 十四日
である。芭蕉五十一歳、芭蕉の人生はあと十四日であった。
死期を悟った芭蕉が、成さねばならぬ句があるとすれば、それは唯一つ――彼が生涯、秘かに拘った恋句であった。その一句が、この日、詠まれたのだと私は思う。
白菊の目にたてゝ見る塵もなし
[やぶちゃん注:この句について私は既に二〇一三年十月三十一日のブログで語っている。そちらをご覧戴きたい。
今回ははっきりと言おう。――これは――誰が何と言おうと――私にとって確かな――芭蕉の恋句――である――
……而して……「芭蕉最期の恋句」は……これでは終わらないのである……]
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