――芭蕉夜伽―― 月ぞしるべこなたへ入せ旅の宿
月ぞしるべこなたへ入せ旅の宿
(つきぞしるべこなたへいらせたびのやど)
――寛文四(一六六四)年――芭蕉二十歳――
……だめですよ……芭蕉さま……枯野のこんなところで……鞍馬の天狗どころか……明日の朝に目覚めれば屹度……そこは古塚に決まっておりますのに……いけない、お方…………
« ――芭蕉夜伽―― 姥櫻咲くや老後の思ひ出 | トップページ | ――芭蕉夜伽―― 年は人にとらせていつも若夷 »
月ぞしるべこなたへ入せ旅の宿
(つきぞしるべこなたへいらせたびのやど)
――寛文四(一六六四)年――芭蕉二十歳――
……だめですよ……芭蕉さま……枯野のこんなところで……鞍馬の天狗どころか……明日の朝に目覚めれば屹度……そこは古塚に決まっておりますのに……いけない、お方…………