橋本多佳子句集「海彦」 南河内
南河内
おのが蜜柑山にて長脛(ながすね)行く自在
蜜柑の枝折りひゞかせるおのが山
大足に傾斜踏まえて蜜柑取る
立木(たちき)より立ちてむさぼる蜜柑の肉
長脛をがくがく蜜柑負ひ下(くだ)る
蜜柑担く重さに押され山下る
蜜柑負ふ背が眼の高さわが前に
樹齢五十蜜柑千顆を黄に照らし
蜜柑照る丘葛城の眠りを前
(三十年)
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