タルコフスキイ「ノスタルジア」の民謡 Ой, кумушки, кумитеся
遂に見つけた――
――タルコフスキイの「ノスタルジア」の冒頭とエンディングにかかる印象的なロシア民謡
“Ой, кумушки, кумитеся”
――タルコフスキイの「ノスタルジア」の冒頭とエンディングにかかる印象的なロシア民謡
“Ой, кумушки, кумитеся”
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梅丘歌曲会館「詩と音楽」に藤井氏の歌詞全訳が載る。それによればこの 、
“ Ой, кумушки, кумитеся ”(Oj,vy kumushki)
とは
「ああ、あんたおしゃべりさん」
の謂いで、この歌詞は『ふたりの仲良しの女友達がいて、一人の恋人(友達たち、と複数なのですが)は戦場から戻ってきたけれどもう一人のは還ってこなかった、その悲しみを歌っている』のであろう(翻訳者の言)とあり、リンク先の記載者甲斐貴也氏は『これまで、故国への郷愁を示すためにロシア民謡が使われていると思っているファンは多く、わたしもそうだったのですが、実は故郷に残された女が外国に出て戻ってこない恋人を嘆く歌と知り、大変勉強になりました。作中には故郷に残した妻と子供たちの出てくる夢のシーンが何度もありますが、この曲は作品中でその故郷の妻を象徴するものなのでしょう』とある。私にとっても目から鱗であったので引用させて戴いた。
また、上記リンク先に表示されているロシアのサイトの本曲をダウンロード出来るページを示しておく。
上記の歌唱が「ノスタルジア」に用いられたもの同じと思われるに対し、こちらの詠唱はかなり異なっていて必聴である。
――2014年最後の日の朝に――
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