橋本多佳子句集「海彦」 冬 雪乾く
冬
雪乾く
繩とびをするところだけ雪乾く
[やぶちゃん注:私は「縄」という漢字だけは許せない。この「縄」では直ぐに解けてぼろぼろになる。旧字とした。]
日照るとき霜の善意のかゞやけり
大きな冬がジヤケツ毛ばだつ童女の前
(二十六年)
« 杉田久女句集 315 杉田久女句集未収録作品 ⅩⅩⅠ 大正十五年(二句のみ) | トップページ | 尾形龜之助「大キナ戰 (1 蠅と角笛)」 心朽窩主人・矢口七十七中文訳 ――二人の怒りとともに―― »