杉田久女句集 311 杉田久女句集未収録作品 ⅩⅦ 大正十年(全)
大正十(一九二一)年
水鳥の波紋靜かや樓の脚
水玉ふつて水鳥首を立てにけり
雨の菊起し折る足袋ぬれにけり
鶯やうたゝねさめし長まつげ
山吹の枝吹き上げぬ地這ふ風
別るゝ日迫ると思ふ新茶かな
黑蝶に親しむ端居夏殘し
傘にさゝやく粉雪うれしや二の替
[やぶちゃん注:「二の替」は「にのかはり(にのかわり)」で、主に京阪での歌舞伎で言う正月興行のこと。また、その上演狂言。顔見世の次の興行なのでかくいう。新年の季語。]
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