はしがき表紙 挿絵
[やぶちゃん注:上部三分の一に以上に示した、岩(?)とひねこびた枯木のデッサンが入る。これは以下、本作の佐藤春夫の序文も含めて本文頁(図版頁と五十四頁にある佐藤図版その他についての解説頁及び「卷尾に」と奥附を除く)の上部を常に占めている。装幀挿画者の表示はないが、五十四頁の佐藤の解説によってこれは稿に描かれた芥川龍之介自身の手遊びであったことが分かる。これなくしては「澄江堂遺珠」の香りを再現出来ないと私は考えるので敢えて前に掲げておいた。ここで改頁となり、左頁から佐藤春夫の序が始まる。以下、「卷尾に」の前まで、これが常に頁の上部三分の一を占めているのだというイメージでお読み戴きたい。]