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2015/02/06

耳嚢 注の途中に

 しかし、だ。――例えば私が大学時代から愛用してきたぼろぼろの角川書店(昭和五〇(一九七五)年刊)久松潜一・佐藤謙三編の「古語辞典」で「みすずかる」を引くと、「水薦苅る」「三薦苅る」と出て、「すず」はスズダケの別名と載せるくせに、「みこもかる」に同じとしてあり、そこでいざ、「みこもかる」を引いてみると、「水菰苅」「水薦苅る」となっていて、こっちには水中に生える真菰が名産でそれを頻りに刈る信濃の地の意味で「信濃」にかかる枕詞だ、としているのである。如何にも科学に弱い近代の国文学者が平気でやってしまうトンデモ記述なのである。ただ、これはどうも、江戸時代の「万葉集」の新訓の中で、この「水薦苅」を「みすずかる」と訓じてしまったことに端を発する勘違いであるらしい。にしても、これは辞書を引く若者たちを心底馬鹿にした記述である!

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