夢野久作「赤泥社詠草」 2
稻負へば音さやさやと耳に満ち胸にあふれて足急がるる
穩順(おとな)しく寢(い)ねよと母は叱れども子は泣きかまで霜の夜更けぬ
わが庭の落葉の塚を燒き了へて心靜に冬を待つかな
(大正七(一八一八)年十二月五日)
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稻負へば音さやさやと耳に満ち胸にあふれて足急がるる
穩順(おとな)しく寢(い)ねよと母は叱れども子は泣きかまで霜の夜更けぬ
わが庭の落葉の塚を燒き了へて心靜に冬を待つかな
(大正七(一八一八)年十二月五日)