夢野久作「赤泥社詠草」4
まごゝろ
中國の水無き川の石河原白く流れて冬は來にけり
わが性(さが)と人はいひて止みなまし天(あま)そゝろ木を仰ぎなげくは
わが庭の草枯れ雲もゆき絶えて眼(ま)のなたりなる冬のまごゝろ
(大正八(一八一九)年一月十九日)
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まごゝろ
中國の水無き川の石河原白く流れて冬は來にけり
わが性(さが)と人はいひて止みなまし天(あま)そゝろ木を仰ぎなげくは
わが庭の草枯れ雲もゆき絶えて眼(ま)のなたりなる冬のまごゝろ
(大正八(一八一九)年一月十九日)