夢野久作「赤泥社詠草」5
ペン
神よきけみにくき土の凝(こ)り凝りて男となりし吾(わが)恨みきけ
いざゝらば三界の罪に手をけがし人生(う)む神の打たむ哉
闇の中血潮したゝるペンのあり空に書きけり今われ死すと
(大正八(一八一九)年一月二十二日)
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ペン
神よきけみにくき土の凝(こ)り凝りて男となりし吾(わが)恨みきけ
いざゝらば三界の罪に手をけがし人生(う)む神の打たむ哉
闇の中血潮したゝるペンのあり空に書きけり今われ死すと
(大正八(一八一九)年一月二十二日)