孔雀の尾の樣なまつ毛 村山槐多
孔雀の尾の樣なまつ毛
そなたの眼(まみ)の毛の列は
紫深しなつかしや
孔雀の尾をば切りとりて
そなたの眼につけた樣に
赤い笛をば吹きならし
この春越しにうたひましやう
そなたの顏の綺麗さを
夢の戰(いくさ)をつづけましやう
泣いてそなたの限を見れば
泣いたわたしがうつりましよ
孔雀の色の毛のかなた
瞳の色の燈の樣な
靑い孔雀の紋のよな
そなたの眼にも毒があろ
[やぶちゃん注:第二連の二箇所の「ましやう」はママ。]
« 闇の中に 村山槐多 | トップページ | 過ぎし日に 村山槐多 »
孔雀の尾の樣なまつ毛
そなたの眼(まみ)の毛の列は
紫深しなつかしや
孔雀の尾をば切りとりて
そなたの眼につけた樣に
赤い笛をば吹きならし
この春越しにうたひましやう
そなたの顏の綺麗さを
夢の戰(いくさ)をつづけましやう
泣いてそなたの限を見れば
泣いたわたしがうつりましよ
孔雀の色の毛のかなた
瞳の色の燈の樣な
靑い孔雀の紋のよな
そなたの眼にも毒があろ
[やぶちゃん注:第二連の二箇所の「ましやう」はママ。]