山本松谷「鎌倉江島名所圖會」挿絵第三
山本松谷「鎌倉江島名所圖會」挿絵第三
[やぶちゃん注:明治三〇(一八九七)年八月二十五日発行の雑誌『風俗畫報』臨時増刊「鎌倉江島名所圖會」(第百四十七号)の挿絵三枚目。以降は単色刷りであるが、墨色の濃淡を上手く生かしてある。右上から右下へ、次いで左上から左下へ順に、
「足利持氏之墓」
「島津大江ノ墓地へ登る石段の圖」
「十六井之圖」
「賴朝之墓」
『實朝ノ墓』『政子ノ墓』(これのみキャプション式でなく、枠で図内を含む箇所に張り込みで配置)
「畠山重保之墓」
と手書き文字でキャプションが記されてある。この内、「島津大江ノ墓地へ登る石段の圖」の前方が全くの田圃であること、「畠山重保之墓」の周囲が樹影鬱蒼とし、塔も道からかなり高い位置にあることなどが現在のロケーションと甚だしく異なっており、懐古の情をいやそそる。]
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