プリンセス細胞を盗む夢
この今朝見た夢は……記述せずんば……なるまい。……僕は……誰も指弾してはいない。しかし、STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞 Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells)なんどという阿呆臭い似非物は――ない――と確かに思う男である――
*
僕は何處かに忍び込んでゐるのである。
僕は何處かに忍び込んでゐるのである。
向かうに、蒼白い長方形の遮蔽グラスがあつてその中に何かが在る。
近づく。
圓筒形の輝くサンプルが確かに在る。
……その前には……銀のプレートに
―― Princess cells ――
とゐふ夜光蟲のやうに靑光りする表示が――ある。
しかし、だ――その右横には、かのヴィヴィアン・ウエストウッドの何かを仕込め得る圓盤狀の忌まはしい指輪が竝べてあつたのである。
さうして、その前には、
―― CYANID ――
近づく。
圓筒形の輝くサンプルが確かに在る。
……その前には……銀のプレートに
―― Princess cells ――
とゐふ夜光蟲のやうに靑光りする表示が――ある。
しかし、だ――その右横には、かのヴィヴィアン・ウエストウッドの何かを仕込め得る圓盤狀の忌まはしい指輪が竝べてあつたのである。
さうして、その前には、
―― CYANID ――
とゐふキャプションの銀板があつた。……僕はサンプルを冷徹に盗みつつも……しかし……その「靑酸」といふ名を氣してゐ、忘れずにゐるのであつた…………
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