「笈の小文」の旅シンクロニティ―― いも植て門は葎の若葉かな 芭蕉
本日 2016年 3月15日
貞享5年 2月14日
はグレゴリオ暦で
1688年 3月15日
草庵會(さうあんくわい)
いも植(うゑ)て門は葎(むぐら)の若葉かな
「笈の小文」より。「笈日記」には、
二乘軒
藪椿門はむぐらの若葉哉
の句形で載り、真蹟詠草にもその句形のものが残る。「草庵會」「二乘軒」も不祥である。田舎の庵に招かれての小さな句会と思われるが、如何にも飾らぬ庵主の風流を芭蕉は気に入っていることが伝わってくる。