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2016/04/02

タイワンリス

今朝も庇(ひさし)を走り拔ける臺灣栗鼠(たいわんりす)の跫音で醒めた――此の數日彼らがよく來るのだ――それから鶯が啼き音(ね)の練習を始め出すのを聞くともなしに聽いてゐる――しかしその實――眼はその前に覺めてゐるのである――夏の腦の怪我以來不思議なことにどうやら睡眠中寢返りを打つことが出來なくなつたらしく(覺醒時は普通に出來る)ずっと同じ向きで寢てゐることからそこが痛くなつて眼が覺めてしまうのだつた――それでもこの季節は臺灣栗鼠と鶯の御蔭でその憂鬱も輕くなるやうに思へて來るのだつた――

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