(無題) 原民喜
ボドレエルは大學を
優等で卒業した
それまではまだ
しんぼうして居たらしい。
卒業後に氣が
變になつた。
――杞――
[やぶちゃん注:大正一五(一九二六)年十二月発行の『沈丁花』三号に所収。「杞」は原民喜のペン・ネーム(俳号)の「杞憂」の略。
底本は一九七八年青土社刊「原民喜全集 Ⅰ」の拾遺集を用いたが、戦前の創作なので、恣意的に漢字を正字化した。]
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