芥川龍之介「侏儒の言葉」(やぶちゃん合成完全版 附やぶちゃん注釈) 言行一致
言行一致
言行一致の美名を得る爲にはまづ自己辯護に長じなければならぬ。
[やぶちゃん注:大正一四(一九二五)年七月号『文藝春秋』巻頭に、前の「自由」(四章)と、後の「方便」「藝術至上主義者」「唯物史觀」「支那」(二章)と合わせて全十章で初出する。……ここのところ、見たくないいまわしい男のツラを毎度、ニュースで見せられるのに生理的嫌悪感を感じている。……そいつは数年前にこんなことを言っている。――『そんなに公費で海外に行くのがうれしいのか。そもそも「せっかく大臣になったんだからファーストクラスで海外」というさもしい根性が気に食わない』……『ひとつひとつは小さな失敗でも、繰り返されることで国民から少しずつ』信頼を『失っていった』。『そうした小さなほころびからでも、繰り返されればリーダーとしての信頼を失ってしまう』(舛添要一「39の毒舌」(二〇一〇年扶桑社刊)より。但し、ネット上記載から採録した)……こういうのが、典型的な誰にでも分かる――言行不一致――である。しかも哀しいかな、舛添要一なるこの大盗人(おおぬすっと)は致命的なことに「自己辯護に長じ」ていないのである。合掌。]
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