眼から鱗ならぬ頭から頸
「奉教人の死」自筆原稿への注附けを続行中――
遂に永年の咽喉に刺さった骨――疑問の箇所の不審――が抜けた!
多分、岩波新全集(私は新字採用のあれを決定版と認めないので三冊しか所持しない)ではとっくに直っているのであろうが、それを私は、今回、芥川龍之介の自筆原稿とのみ、にらめっこして、オリジナルに、遂に解明し得たのであった。
これは今回のこの作業の最大の喜びである。
ありがとう! 文春! じゃねえや、国立国会図書館!
自筆原稿復元版と注(別立て)の公開は明日のサイト「鬼火」開設十周年を予定している。乞う、御期待!