芥川龍之介「侏儒の言葉」(やぶちゃん合成完全版 附やぶちゃん注釈) 人生
人生
革命に革命を重ねたとしても、我我人間の生活は「選ばれたる少數」を除きさへすれば、いつも暗澹としてゐる筈である。しかも「選ばれたる少數」とは「阿呆と惡黨と」の異名に過ぎない。
[やぶちゃん注:先の「革命」の「革命の上に革命を加へよ。然らば我等は今日よりも合理的に娑婆苦を嘗むることを得べし。」の注で私が解釈した内容が正しかったことが立証されている。彼はやはり、現代の腐った官僚主義を遙か八十九年前にとうに見通していた。]
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