芥川龍之介「侏儒の言葉」(やぶちゃん合成完全版 附やぶちゃん注釈) わたし
わたし
わたしは兩親には孝行だつた。兩親はいづれも年をとつてゐたから。
[やぶちゃん注:この場合の「兩親」とは養父母を指す。芥川家の実母フクの兄芥川道章(どうしょう 嘉永二(一八四九)年~昭和三(一九二八)年)と養母芥川トモ(儔)(安政四(一八五七)年~昭和一二(一九三七)年)で、龍之介自裁の時で道章は満七十八歳、トモが満七十歳であった。因みに、実母新原(にいはら:旧姓芥川)フク(万延元(一八六〇)年~明治三五(一九〇二)年)は享年四十二歳、龍之介満十歳の時に、実父新原敏三(嘉永三(一八五〇)年~大正八(一九一九)年)は享年六十八歳、龍之介満二十七歳の時に孰れも亡くなっている。]
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