譚海 卷之一 日蓮上人眞蹟の事
日蓮上人眞蹟の事
○諸宗租師の中、日蓮上人の眞蹟ほど高價なるものはなく、又上人のまんだらはすかしてみるもの也。おほくは寫して墨をぬりたるものおほければ也。
[やぶちゃん注:本条には最後に編者竹内利美氏によって『この條底本になし』とある。
「まんだら」日蓮及び日蓮宗でのそれは「法華曼荼羅」「大曼荼羅」「大曼荼羅御本尊」、俗称で「髭曼荼羅とも呼ばれる、概ね、文字で構成されたものを特異的に指す。ウィキの「法華曼荼羅」によれば、『日蓮門下の諸派に於ける法華曼荼羅は、日蓮が末法の時代に対応するべく、法華経後半十四品(本門)に登場する、如来、菩薩、明王、天などを漢字や梵字で書き表した文字曼荼羅である。敬称として「大曼荼羅御本尊」と称し、中央の題目から長く延びた線を引く特徴から、髭曼荼羅とも呼ばれている。また、一部には文字でなく画像で表したものもある』とある。リンク先で画像も見られる。]
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