坐つて見てゐる 尾形龜之助
坐つて見てゐる
靑い空に白い雲が浮いてゐる
蟬が啼いてゐる
風が吹いてゐない
湯屋の屋根と煙突と蝶
葉のうすれた梅の木
あかくなつた疊
晝飯の佗しい匂ひ
豆腐屋を呼びとめたのはどこの家か
豆腐屋のラツパは黃色いか
生垣を出て行く若い女がある
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坐つて見てゐる
靑い空に白い雲が浮いてゐる
蟬が啼いてゐる
風が吹いてゐない
湯屋の屋根と煙突と蝶
葉のうすれた梅の木
あかくなつた疊
晝飯の佗しい匂ひ
豆腐屋を呼びとめたのはどこの家か
豆腐屋のラツパは黃色いか
生垣を出て行く若い女がある