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2016/12/25

(この村に最後の家が立つてゐる。)    リルケ 茅野蕭々譯

 

 (この村に最後の家が立つてゐる。)

           リルケ 茅野蕭々譯

 

この村に最後の家が立つてゐる。

地の果ての家のやうに寂しく。

 

小さい村が止めない街路は

靜に闇へ出てゆく。

 

この小村はただ二つの廣いものの

過渡だ。予知多く又氣づかはしく

小橋の代りに家々の傍を過ぎてゆく路。

 

かうして村を出る人々は長く彷徨ひ、

途上に死ぬものも多からう。

 

 

[やぶちゃん注:「止めない」は「とどめない」と訓じたい。「街路」を「小さい村」は「止」(とど)「めない」=「遮り遮断することをしない」のである。だからこそ、その「街路」は「靜」かに「闇へ」と向かって延び「出」(い)でて「ゆく」のである。]

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