いのり 山村暮鳥
いのり
つりばりぞそらよりたれつ
まぼろしのこがねのうをら
さみしさに
さみしさに
そのはりをのみ。
[やぶちゃん注:大正四(一九一五)年六月一日発行の『新評論』に先の「誘惑」とともに発表された。白神氏の「山村暮鳥年譜」によれば、この六月を以って詩集「聖三稜玻璃(せいプリズム)」の『収録作品は全て発表し尽くされ』たとある(詩集刊行は六ヶ月後の十二月十日)。本詩篇は詩集「聖三稜玻璃」の掉尾である。]
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いのり
つりばりぞそらよりたれつ
まぼろしのこがねのうをら
さみしさに
さみしさに
そのはりをのみ。
[やぶちゃん注:大正四(一九一五)年六月一日発行の『新評論』に先の「誘惑」とともに発表された。白神氏の「山村暮鳥年譜」によれば、この六月を以って詩集「聖三稜玻璃(せいプリズム)」の『収録作品は全て発表し尽くされ』たとある(詩集刊行は六ヶ月後の十二月十日)。本詩篇は詩集「聖三稜玻璃」の掉尾である。]