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2017/03/19

模樣   山村暮鳥

 

模樣

 

かくぜん

めぢの外

秋澄み

方角

すでに定まり

大籃色天

電線うなる

電線目をつらぬき。

 

[やぶちゃん注:「かくぜん」私は「廓然」で採る。心の広く蟠りのないさま、だ。「劃然」ではつまらぬ。

「目路・眼路」で目に見える範囲、見える限りの意であろう。

「大籃色天」現行の諸本では「大藍色天」となっている。なるほど、大いなる天の色が深い藍色をしているといいたいのか? そうかな? 我々の世界はただ、ちょいと大きな竹籠のようなものに過ぎんのではないか? 私はこれを誤植とは全く思わない人種であることを告白して、この注を閉じる。注をつけるのが阿呆らしくなった気がする。]

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