風景 山村暮鳥
風景
冬はいつでも眞裸(すつぱだか)
そして、昨日、首を縊りそこねた
わたしらの愛の窓で
淫奔(いたづら)な三毛猫(みけ)は幸福(しあはせ)?
欺されまいぞ、黑鵜(くろつぐみ)
やつぱり冬は、きむすめ
木の頂上(てつぺん)でけふも今日とて
枯れた葉つぱを飛ばしてゐた
華奢な世界の繼子(ままこ)、憎まれ子
雪のふる日がまたれるか
お前は何(なんに)も知るまいが
お前は高貴な系(すぢ)を引く
雪は、お前の、眞(ほんと)の、母なんだ
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風景
冬はいつでも眞裸(すつぱだか)
そして、昨日、首を縊りそこねた
わたしらの愛の窓で
淫奔(いたづら)な三毛猫(みけ)は幸福(しあはせ)?
欺されまいぞ、黑鵜(くろつぐみ)
やつぱり冬は、きむすめ
木の頂上(てつぺん)でけふも今日とて
枯れた葉つぱを飛ばしてゐた
華奢な世界の繼子(ままこ)、憎まれ子
雪のふる日がまたれるか
お前は何(なんに)も知るまいが
お前は高貴な系(すぢ)を引く
雪は、お前の、眞(ほんと)の、母なんだ