すけつち 山村暮鳥
すけつち
まひるの夢をあざける
獰惡な夏の韻律(リズム)、
腐れる「物」の美しさから、
光をうたへ、
毒草、溝(どぶ)の金ぽうげ、
蠢(うご)めく蛆をみる微睡(まどろみ)が
むらさき色の、純金の
無數の線に陰影(かげ)をひく。
[やぶちゃん注:「金ぽうげ」金鳳花で、狭義にはキンポウゲ目キンポウゲ科キンポウゲ属ウマノアシガタ(馬の足形)Ranunculus
japonicus の八重咲のものを指す。]
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すけつち
まひるの夢をあざける
獰惡な夏の韻律(リズム)、
腐れる「物」の美しさから、
光をうたへ、
毒草、溝(どぶ)の金ぽうげ、
蠢(うご)めく蛆をみる微睡(まどろみ)が
むらさき色の、純金の
無數の線に陰影(かげ)をひく。
[やぶちゃん注:「金ぽうげ」金鳳花で、狭義にはキンポウゲ目キンポウゲ科キンポウゲ属ウマノアシガタ(馬の足形)Ranunculus
japonicus の八重咲のものを指す。]