春 山村暮鳥
春
煤煙にくすぶらされて
眞黑なかほの太陽は
空に、けふもけふとて醉つてゐる
どこかで雲雀が笛を吹く
うへの丘からくだつて來た神祕な糞と菜の花のにほひの合奏が
わたしを𢌞つて舞踏する、接吻する
(暗い底のしれない孔を見ろ)
微風(そよかぜ)が金と赤とのいとを紾(よ)る
どこかで雲雀が笛を吹く
唯、それつきり
そして(その孔からでる蛆をみろ)
« プリズム 山村暮鳥 | トップページ | 視線 山村暮鳥 »
春
煤煙にくすぶらされて
眞黑なかほの太陽は
空に、けふもけふとて醉つてゐる
どこかで雲雀が笛を吹く
うへの丘からくだつて來た神祕な糞と菜の花のにほひの合奏が
わたしを𢌞つて舞踏する、接吻する
(暗い底のしれない孔を見ろ)
微風(そよかぜ)が金と赤とのいとを紾(よ)る
どこかで雲雀が笛を吹く
唯、それつきり
そして(その孔からでる蛆をみろ)