銘 山村暮鳥
銘
(島崎藤村樣に)
世に、ゐやし難きは蟋蟀のかなしみなれ、
梢をはなれて心の如き芬香(にほひ)となり、
とこしへの、ゆめぞ肌のなめらかなる
そも、錆びにしはその月の頰這ふ淚。
[やぶちゃん注:「ゐやし」はママ。
「蟋蟀」「こほろぎ」。]
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銘
(島崎藤村樣に)
世に、ゐやし難きは蟋蟀のかなしみなれ、
梢をはなれて心の如き芬香(にほひ)となり、
とこしへの、ゆめぞ肌のなめらかなる
そも、錆びにしはその月の頰這ふ淚。
[やぶちゃん注:「ゐやし」はママ。
「蟋蟀」「こほろぎ」。]