或る一の音響の物的作用 山村暮鳥
或る一の音響の物的作用
或る一つの音響の物的作用
かすかなる悲哀の反射
十本の指はひとしく
みえざる銀線を捲きつけたり
玻璃上斷面の上にして
惱める音響の屈折
はつなつ
なにとなく傾く首
窓の下に落ちたる瞳(め)
瞳の匂ひ
瞳にどよむ音響
こつぷからつぽ
縞蛇にのぞきこまれて
こつぷふるへあがり
みどりに透きとほり
翼ある三尖の音響
感觸の電燭裝飾(イルミネーシヨン)いちはやく
二つの耳は結晶せり
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或る一の音響の物的作用
或る一つの音響の物的作用
かすかなる悲哀の反射
十本の指はひとしく
みえざる銀線を捲きつけたり
玻璃上斷面の上にして
惱める音響の屈折
はつなつ
なにとなく傾く首
窓の下に落ちたる瞳(め)
瞳の匂ひ
瞳にどよむ音響
こつぷからつぽ
縞蛇にのぞきこまれて
こつぷふるへあがり
みどりに透きとほり
翼ある三尖の音響
感觸の電燭裝飾(イルミネーシヨン)いちはやく
二つの耳は結晶せり