ある時 山村暮鳥
ある時
都會の雜音がきこえる
都會の雜音はまるで海のやうだ
そこにわたしたちの小さな巣もある
その巣でしきりにわたしをよんでゐるだらう
とうちやん
とうちやん
雜音にまじるその聲
鴉や雀をみんなねぐらにかへらせて
そして日はとつぷりくれた
とつぷりと日が暮れたのでこどもらはさみしく
どんなにわたしをまつてゐることか
わたしもいそぐ
わたしはすひよせられる
赤い灯(ひ)よ
海のやうな雜音のかなたで遠く
ぽつちりとついたその灯よ
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ある時
都會の雜音がきこえる
都會の雜音はまるで海のやうだ
そこにわたしたちの小さな巣もある
その巣でしきりにわたしをよんでゐるだらう
とうちやん
とうちやん
雜音にまじるその聲
鴉や雀をみんなねぐらにかへらせて
そして日はとつぷりくれた
とつぷりと日が暮れたのでこどもらはさみしく
どんなにわたしをまつてゐることか
わたしもいそぐ
わたしはすひよせられる
赤い灯(ひ)よ
海のやうな雜音のかなたで遠く
ぽつちりとついたその灯よ