愛に就て 山村暮鳥
愛に就て
瞳(め)は金貨
足あと銀貨
そして霙ふり
涕(はなみづ)垂らして
物質の精神の冬はきたつけが
もういつてしまつた。
[やぶちゃん注:本詩篇も同じく、『卓上噴水』第三集(大正四(一九一五)年五月一日発行)に発表されている。老婆心乍ら、「霙」は「みぞれ」と読む。]
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愛に就て
瞳(め)は金貨
足あと銀貨
そして霙ふり
涕(はなみづ)垂らして
物質の精神の冬はきたつけが
もういつてしまつた。
[やぶちゃん注:本詩篇も同じく、『卓上噴水』第三集(大正四(一九一五)年五月一日発行)に発表されている。老婆心乍ら、「霙」は「みぞれ」と読む。]