垂直に 山村暮鳥
垂直に
冬の挨拶ぞよみ返る、風景に
感覺の諧謔、落ちよ!
病める太陽はかき抱かれて
うつくしき肉の花
(伸びゆく黃金(きん)の刹那に
ふかきうめきの焰、輕く)
すたれし眞晝
傷ける樹木のまぼろし
愛の巽のゆきを呼ぶ
搖られて默(もだ)す心の空
水晶のたましひの音のかなしみか
地獄の奏樂、太陽の浮れ男(を)
[やぶちゃん注:「焰」は底本の用字。]
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垂直に
冬の挨拶ぞよみ返る、風景に
感覺の諧謔、落ちよ!
病める太陽はかき抱かれて
うつくしき肉の花
(伸びゆく黃金(きん)の刹那に
ふかきうめきの焰、輕く)
すたれし眞晝
傷ける樹木のまぼろし
愛の巽のゆきを呼ぶ
搖られて默(もだ)す心の空
水晶のたましひの音のかなしみか
地獄の奏樂、太陽の浮れ男(を)
[やぶちゃん注:「焰」は底本の用字。]