かなしさに 山村暮鳥
かなしさに
かなしさに
なみだかき垂れ
一盞の濁酒ささげん。
秋の日の水晶薰り
餓ゑて知る道のとほきを
おん手の葦
おん足の泥まみれなる。
[やぶちゃん注:本篇は先の「曼荼羅」とともに、大正三(一九一四)年十月一日発行の『地上巡禮』に発表されている。
「一盞」「いつさん(いっさん)」と読む。盃(さかずき)一杯。
「薰り」「かをり(かおり)」。]
« 曼陀羅 山村暮鳥 | トップページ | 岬 山村暮鳥 »
« 曼陀羅 山村暮鳥 | トップページ | 岬 山村暮鳥 »
かなしさに
かなしさに
なみだかき垂れ
一盞の濁酒ささげん。
秋の日の水晶薰り
餓ゑて知る道のとほきを
おん手の葦
おん足の泥まみれなる。
[やぶちゃん注:本篇は先の「曼荼羅」とともに、大正三(一九一四)年十月一日発行の『地上巡禮』に発表されている。
「一盞」「いつさん(いっさん)」と読む。盃(さかずき)一杯。
「薰り」「かをり(かおり)」。]
« 曼陀羅 山村暮鳥 | トップページ | 岬 山村暮鳥 »