太陽の詩 山村暮鳥
太陽の詩
薔薇色の黎明
ほのぼのと
どこかで雀が鳴いてゐる
寂しさうに鳴いてゐる
而も何となく
力強く
朝
大靑海原に躍りだした
おお太陽
あかんぼのやうに
闇の中から生れでたのだ
きらきらとかがやき
磯近く
その太陽をまつてゐた漁夫達
うれしさに合掌し
うみはいま
なみもしづかだ
新しい日がきた
草木はしげり
とりもけものも人間も
生きんがために
働くか
各自の仕事を
みよ
太陽はのぼつて行く
中天をめがけて
そして地上の萬物はうつくしく
かなしく
おごそかであれ
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太陽の詩
薔薇色の黎明
ほのぼのと
どこかで雀が鳴いてゐる
寂しさうに鳴いてゐる
而も何となく
力強く
朝
大靑海原に躍りだした
おお太陽
あかんぼのやうに
闇の中から生れでたのだ
きらきらとかがやき
磯近く
その太陽をまつてゐた漁夫達
うれしさに合掌し
うみはいま
なみもしづかだ
新しい日がきた
草木はしげり
とりもけものも人間も
生きんがために
働くか
各自の仕事を
みよ
太陽はのぼつて行く
中天をめがけて
そして地上の萬物はうつくしく
かなしく
おごそかであれ