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2017/04/25

改版「風は草木にささやいた」異同検証 「Ⅳ」パート

 

   Ⅳ

 

[やぶちゃん注:人間の午後は「憂鬱」の「鬱」が「欝」となっている。]

 

[やぶちゃん注:雨の詩は異同なし。]

 

[やぶちゃん注:荷車の詩は異同なし。]

 

[やぶちゃん注:歡樂の詩は初版の奇体な「自分の目はまつたく葷み」が、「自分の目はまつたく暈み」と「暈」の字で正しく記されてある。]

 

[やぶちゃん注:海の詩は初版の衍字としか思われない「この憂鬱な波のうねりりは」が正しく「うねりは」となっている。但し、「憂鬱」の「鬱」は「欝」に変わっている。]

 

[やぶちゃん注:ザボンの詩初版の四行目「あひよりそうてゐるそのむつまじさ」が「あひよりそふてゐるそのむつまじさ」となっている。]

 

[やぶちゃん注:此處で人間は大きくなるのだは異同なし。]

 

[やぶちゃん注:郊外にて初版詩篇中の三箇所(一箇所はもともと「麥穗」)の「麥ぼ」が「麥穗」に総て書き変えられてある。]

 

[やぶちゃん注:波だてる麥畑の詩は異同なし。]

 

[やぶちゃん注:刈りとられる麥麥の詩四行目「麥畑はすつかりいろづき」の「麥畑」が「麥畠」となっている。]

 

[やぶちゃん注:都會にての詩は異同なし。]

 

[やぶちゃん注:大鉞は異同なし。]

 

 

 

 一本のゴールデン・バツト

 

一本の煙草はわたしをなぐさめる

一本のゴールデン・バツトはわたしを都會の街路につれだす

煙草は指のさきから

ほそぼそとひとすぢ靑空色のけむりを立てる

それがわたしを幸福にする

そしてわたしをうれしく

光澤(つや)やかな日光にあててくれる

けふもけふとて火をつけた一本のゴールデン・バツトは

騷がしいいろいろのことから遠のいて

そのいろいろのことのなかにゐながら

それをはるかにながめさせる

ああ此の足の輕さよ

 

[やぶちゃん注:初版一本のゴールデン・バツトでは六行目が「そしてわたしをあたらしく」となっている。この改版のそれは黙読しても朗読してみても、「そしてわたしをうれしく」「光澤(つや)やかな日光にあててくれる」とあるのは、表現上、どうみてもおかしい確信犯の改作とすれば、甚だしい改悪と言わざるを得ない。]

 

 

 

[やぶちゃん注:初版ではここには詩篇記憶についてが挟まっているが、改版ではカットされている。]

 

[やぶちゃん注:收穫の時は異同なし。]

 

[やぶちゃん注:ここ(「Ⅳ」のコーダ)に初版では詩篇が配されてあるが、改版ではカットされている。]

 

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