晩餐 山村暮鳥
晩餐
よるになると
ランプの下の食卓に
みんなあつまる
そしてご飯を食べるのである
なんといふ靜かなことだ
一つの食卓をとり圍んでゐる時ばかりは猫も一しよで
おなじ一つの家族である
かうしてみんなあつまると
寒い日のつめたい部屋も何とはなしにあかるくなる
雪の夜など殊更さうだ
[やぶちゃん注:本篇は刊本詩集「穀粒」にはないので、彌生書房版全詩集版を用いた。]
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晩餐
よるになると
ランプの下の食卓に
みんなあつまる
そしてご飯を食べるのである
なんといふ靜かなことだ
一つの食卓をとり圍んでゐる時ばかりは猫も一しよで
おなじ一つの家族である
かうしてみんなあつまると
寒い日のつめたい部屋も何とはなしにあかるくなる
雪の夜など殊更さうだ
[やぶちゃん注:本篇は刊本詩集「穀粒」にはないので、彌生書房版全詩集版を用いた。]