朝かぜ 山村暮鳥
朝かぜ
吐息のやうな朝風が街をとほつたのだらう
軒の風鈴はそれでちろちろ鳴つたのだらう
風は行つてしまつたが
わたしはその音(ね)で目をさました
おお風鈴でさまされた目よ
そなたはもういちはやく秋を感じてゐる
そして水晶のやうに澄んでゐる
[やぶちゃん注:本篇は刊本詩集「穀粒」にはないので、彌生書房版全詩集版を用いた。]
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朝かぜ
吐息のやうな朝風が街をとほつたのだらう
軒の風鈴はそれでちろちろ鳴つたのだらう
風は行つてしまつたが
わたしはその音(ね)で目をさました
おお風鈴でさまされた目よ
そなたはもういちはやく秋を感じてゐる
そして水晶のやうに澄んでゐる
[やぶちゃん注:本篇は刊本詩集「穀粒」にはないので、彌生書房版全詩集版を用いた。]