改版「風は草木にささやいた」異同検証 「Ⅲ」パート
Ⅲ
[やぶちゃん注:「其處に何がある」は異同なし。]
[やぶちゃん注:「憂鬱な大起重機の詩」は異同なし。]
[やぶちゃん注:「耳をもつ者に聞かせる詩」は七行目「そこに此の世界を破壞する憂鬱な力がこもつてゐるのだ」の「憂鬱」の「鬱」が改版では「欝」となっている。]
[やぶちゃん注:「人間に與へる詩」は異同なし。初版で注したように、ここでも「ひつ裂き」はママである。これによって、彌生書房版全詩集や加工データとして使用した「青空文庫」版(底本・昭和四一(一九六六)年講談社刊「日本現代文學全集 54 千家元麿・山村暮鳥・佐藤惣之助・福士幸次郎・堀口大學集」)の「ひき裂き」は私は正しくないと断ずるものである。]
[やぶちゃん注:「わすれられてゐるものについて」は異同なし。]
[やぶちゃん注:「寢てゐる人間について」は異同なし。]
[やぶちゃん注:「子どもは泣く」は異同なし。]
或る朝
よろこびはまづ葱や菜つぱの搖れるところからはじまつて
これから………
[やぶちゃん注:初版の「Ⅲ」は「子供は泣く」で終わっているが、改版ではここに、初版の「Ⅱ」パートのコーダの「或る時」が、上記のように改変されて(題名が「或る時」から「或る朝」に変えられた上、リーダ数が七点から九点に変更)ここにかく配されてある。]