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2017/04/04

ある時(四篇)   山村暮鳥

 

   ある時

 

萬人を愛すといふか

むしろ

 一ぴきのげぢげぢを憎むな

 

  *

 

萬人を憎まぬことは

あるひはできよう

 一ぴきのげぢげぢを愛することは──

 

[やぶちゃん注:二ヶ所の太字「げぢげぢ」は底本では傍点「ヽ」。「げぢげぢ」は節足動物門多足亜門唇脚(ムカデ)綱ゲジ目 Scutigeromorpha のゲジ類の通称(標準和名はあくまで「ゲジ」。漢字では「蚰蜒」と表記する)。本邦で一般に見かけるものはゲジ属ゲジ Thereuonema tuberculata(成虫体長はせいぜい三センチメートル小型種。本邦には広く分布し、河原の石の下から人家の床下まで広汎に見られる。体は比較的柔らかく、灰色の斑(まだら)を有する)かオオゲジ属オオゲジ Thereuopoda clunifera(最大体長七センチメートルにも達する大型種で、本州南岸部以南に棲息する。褐色で艷(つや)がある。夜行性・負走光性で昼間は物陰に隠れている)である(以上はウィキの「ゲジに拠った)。まんず、ゴキブリなどの衛生害虫をはじめとする家屋内の様々な小昆虫を捕食する点で「益虫」とされるが、私はダメだ(そもそも私は海洋生物フリークであるが、実は昆虫はおしなべて普遍的に大方は苦手である)。なお、歴史的仮名遣は「げじげじ」のままとも、かく「げぢげぢ」とするという説もあるので問題ない。]

 

 

 

   おなじく

 

いつ花をひらき

いつ實を結ぶか

靑空よ

わたしはしらない

 

 

 

   おなじく

 

過ぎさつてしまつた日を

どうかういふのではないが

なんといふ

空の蒼さだらう

 

 

 

   おなじく

 

はてしらぬ

蒼空に

はてしらず

さまよう雲よ

ひよいとでて

人形使ひの

顏をみて

また、ひよつこりと

ひつこんでしまつた人形

 

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