蚊 山村暮鳥
蚊
自分は自分をみた
はじめてしみじみとみた
自分はおそろしい蚊の群集で
血に飢ゑ
うめきくるつてゐた
吊られた幮の中にごろりと
瘦せこけてよこたはつてゐたのは
そしてその蚊の群集をながめてゐたのは
いふまでもなく
詩人山村暮鳥氏であつた
[やぶちゃん注:「幮」「とばり」(帳)或いは「かや」(蚊帳)と読む。後者で読みたい。]
« 冬 山村暮鳥 | トップページ | 靑い天 山村暮鳥 »
« 冬 山村暮鳥 | トップページ | 靑い天 山村暮鳥 »
蚊
自分は自分をみた
はじめてしみじみとみた
自分はおそろしい蚊の群集で
血に飢ゑ
うめきくるつてゐた
吊られた幮の中にごろりと
瘦せこけてよこたはつてゐたのは
そしてその蚊の群集をながめてゐたのは
いふまでもなく
詩人山村暮鳥氏であつた
[やぶちゃん注:「幮」「とばり」(帳)或いは「かや」(蚊帳)と読む。後者で読みたい。]
« 冬 山村暮鳥 | トップページ | 靑い天 山村暮鳥 »