果物 山村暮鳥
果物
まッ赤なくだもの
いつくしみそだてた太陽のいとし兒
それをみたばかりで
人間は怖しい盜賊となる
人間はおそろしい
だがくだものは枝をたわめて葉ッぱのかげから
その手をぢつとながめてゐる
くだものは木から食べろ
[やぶちゃん注:本篇は刊本詩集「穀粒」にはないので、彌生書房版全詩集版を用いた。拗音表記は底本のママ。]
« 瓦斯タンク 山村暮鳥 | トップページ | 朝かぜ 山村暮鳥 »
果物
まッ赤なくだもの
いつくしみそだてた太陽のいとし兒
それをみたばかりで
人間は怖しい盜賊となる
人間はおそろしい
だがくだものは枝をたわめて葉ッぱのかげから
その手をぢつとながめてゐる
くだものは木から食べろ
[やぶちゃん注:本篇は刊本詩集「穀粒」にはないので、彌生書房版全詩集版を用いた。拗音表記は底本のママ。]