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2017/06/07

毛利梅園「梅園介譜」 梭貝(ヒガイ)

 

 

Higai

 

 

 

 

 

「怡顏齋
 介品」

 まがい。ひ貝。

 梭貝

  兩口と云ふ。 

 

上下に口あり。

機(はた)を織る

梭(ひ)に似たり。

故に名(なづ)く。

[やぶちゃん注:画像は国立国会図書館デジタルコレクションの「梅園介譜」のこの画像からトリミングした。吸腔目タカラガ(宝貝)イ上科ウミウサギガイ(海兎貝)科ヒガイ(梭貝)属ヒガイVolva volva habei。「梭」は既に「梭尾螺」で注した通り(「杼」とも書く)、織機の付属用具の一つ。シャトル。緯(よこ)糸とする糸を巻いた管を、舟形の胴部分の空所に収めたもので、端から糸を引き出しながら、経(たて)糸の間を左右に潜らせるためのもの。滑らかに確実に通すために舟形の左右が尖っている。本種はまさに名にし負う真正の「梭貝」と呼ぶに相応しいとても美しいフォルムをしている。私も嘗ては貝コレクターとして数個を持っていたが、皆、教え子にあげてしまって手元にはなくなってしまった。グーグル画像検索Volva
volva habei
で偲ぶよすがとしよう。必ずしも希少な貝ではなく、以前は標本屋でもそんなに高価な貝ではなかった。但し、破損し易く、標準では八センチメートル程であるが、大型(十センチメートル超)の完品は人気があるであろう。本邦沿岸の水深二〇~五〇メートル内外に普通に棲息するが、主に房総半島よりも南の地域に多く分布するようである。

「怡顏齋介品」本草学者(博物学者と言ってよい)松岡恕庵(寛文八(一六六八)年~延享三(一七四六)年:名は玄達(げんたつ)。恕庵は通称、「怡顏齋」(いがんさい)は号。門弟には、かの「本草綱目啓蒙」を著わした小野蘭山がいる)が動植物や鉱物を九品目に分けて書いた「怡顔斎何品」の中の海産生物を記したもの。早稲田大学古典総合データベースのこちらに「梭貝」の解説があり、

   *

梭貝(ヒカイ) 紀州弱浦にて両口(リヤウクチ)と云ふ。上下ニ流(クチ)アリ、機(ハタ)ヲ織ル梭(ヒ)ニ似タリ。故ニ梭(ヒ)貝ト云フ長サ三四寸。

   *

こちらでは同図(キャプションは「杼貝」。「杼」は「梭」と同義)が見られる。]

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